渡邉智惠子写真集:
津 軽
太宰の本に興味を惹かれた著者による津軽半島をめぐる美しい旅の本。
津軽に魅せられて
北国の冬は厳しく、長い。
その中での生活は、はかり知れない苦労の日々だろうと思う。
ようやく遅い春が来て、桜の花が満開になるのは5月上旬。
満開の桜の下、大勢の人々が春を祝う。桜前線を追いかけて観光客も訪れるが、この桜の美しさを心から味わっているのは、土地の人だけだろう。
行く先々で出会う津軽の人々の表情は、みな明るい。
その飾り気のない笑顔は、枝からこぼれ落ちそうなほど咲き誇る桜の花にも似ている、と思った。
そしてそれは、地元のライブハウスで聴いた、津軽三味線の力強い音と重なり、私の心はゆさぶられる。
渡邉智惠子
著者プロフィール
1934年、東京都品川区生まれ。
大田区・練馬区の公立中学校で28年間体育を教え
1983年退職。
その後、若い頃から親しんできた写真を本格的に開始。さまざまな写真講座を通して多くの写真家と出会い、写真観・人生観に触れる。
花などの静物から国内・海外の旅で出会う情景を
作品にし、多数のグループ展に参加。
1999年11月『FCC(フジクロームクラブ)jpレディース』の立ち上げに関わり現在もメンバーとして活動中。
2003年1月には『FCC』主催によるポストカード・フォトコンテストで最優秀賞受賞。
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