| 小森照雄作品集：
水辺の風景を訪ねて
水辺をテーマに風景画を描き続けている画家、小森照雄の作品集。
ここ10年間にわたる創作の軌跡をまとめた日本とヨーロッパの美しい風景が
みずみずしい筆致で描かれている。
水辺をテーマに
創作活動に取り組んだ10年間
川の近くで生まれ育ったことも影響しているのかもしれない。一滴の水が清流となり渓谷や原生林の合間を流れながら勢いを増して大海に注ぎ込む壮大な水の流れは、四季折々の変化にあわせて彩りを変え、朝、昼、夕の光や影によっても趣を変えて様々な表情を見せてくれる。こうした水辺の一こまが、安らぎや心を癒してくれると感じるのは私ひとりではないと思う。
ここ数年来、奥入瀬の魅力に惹かれて四季折々の旬の情報をいただきながら取材するようになった。それでも、八甲田は紅葉の盛りでも奥入瀬はまだ早かったり、道路の雪は心配ないといわれて出かけものの季節外れの雪に見舞われて立ち往生となったりと天候に左右されての当たりはずれに影響を受けることも多い。それだけに、思い描いた風景に出会えた時の喜びは格別であり大きな感動を受けるものである。自分自身が感動しなければ絵を通じて感動を与えることはできないと信じている。これからも愚直に現場主義を貫いていきたいと考えている。
5年ほど前から水戸市で個展を行っている。幸いに私の絵に共感をしていただける方も多くなり、回を重ねるごとに会場に足を運んでくれる方も増えてきた。個展は、作品はもとより創作活動に関してのご意見や感想をいただける貴重な場であるとともに励みともなるものである。毎年１回の故郷での個展、そして東京での個展を今後も続けていくつもりである。ありがたいことに、画集の要望も多くなり、今回そういう方々の声におされて発行をおもいたった次第である。
小森照雄
著者プロフィール
1949年
茨城県生まれ
受賞歴
1991年 第13回清興展 奨励賞
1992年 第14回清興展 努力賞
1992年 上野の森美術館第5回
日本の自然を描く人展入選
1993年 第15回清興展 奨励賞
1994年 第16回清興展 清興優賞
1995年 第17回清興展 清興優賞
1996年 第18回清興展 文部大臣賞
1996年 第8回国際美術大賞展入選
1997年 第19回清興展 奨励賞
1998年 国際芸術交流展京都 奨励賞
1999年 日仏現代実力作家フランス展
（ニース市長賞）
2000年 第22回清興展 ベルギー王国総領事賞
2005年 第27回清興展 スペイン大使館賞
展覧会
1990年 ギャラリー陶陶
1994年 二人展 銀座中央美術画廊
1994年 二人展 日本橋室町ギャラリー
1995年 二人展 日本橋室町ギャラリー
1998年 個展 銀座中央美術画廊
2000年 個展 日本橋室町ギャラリー
2001年 個展 常陽藝文センター（水戸市）
2003年 個展 日本橋室町ギャラリー
2003年 個展 常陽藝文センター
2004年 企画展 ギャラリーアリアス
2004年 個展 朝日画廊（日本橋）
2004年 個展 常陽藝文センター
2005年 個展 常陽藝文センター
その他グループ展多数
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